■2006年度

活動コンセプト：『sower of innovation ─新しい方へ─』

アートは、哲学、科学、或いは娯楽と多様な価値基準を備えています。故に、価値観の違った多くの人々をつないでいくことができ、その交わりから新しい価値が生み出される可能性を持っています。
「sower of innovation ─新しい方へ─」とは、「世界」に変化・革新のきっかけを与えるような、様々な分野とアートとの関わり（種をまくこと）に焦点を当てた年度コンセプトです。

■主要事業１：「サバイバート・カンバース」

年間6回、隔月開催を予定。各回のテーマに即したゲストを招き「現在から未来」を軸に「お金」をキーワードに観衆と共にカンバセーションを行ないます。ゲストは単にアートを利用した「街おこし」や「企業宣伝」を行なう者ではなく、何かを変化・改革・革新していくためにアートを必要なものとし、その可能性に取り組む人々に焦点を当てます。そして、アートと様々な分野におこる衝突、対立、融合を探ることで、私たちの生活をも捉え直し、イノベーションしていくためのカンバセーション（対話）となります。

【年間計画】
第１回、2006年5月-「レジデンス（住まう）」
第２回、2006年7月-「自治体（Autonomy）」
第３回、2006年10月-「シニア（ボランティア・プログラム）」
第４回、2006年12月-「ポリティクス」
第５回、2007年１月-「教育」
第６回、2007年３月-「ビジネス」

■主要事業２：「サバイバート・インターンシップ」

カンバセーションプログラムを作ることからはじまり、Survivartの企画運営をスタッフと共に行ないます。アートアドミニストレーションを体験することで、参加者にアートとの新しい関わり方、新しい視点をもってもらうことを目的とします。参加者は自分達で決めたテーマをもとに、著名なアーティストやアートプロデューサーの交渉から広報・宣伝、イベントの実現まで、オリジナルの「サバイバート・カンバース」を観衆に提供する企画です（10月開催）。

■ 主要事業３：「サバイバート・ブック」

2006年度のサバイバート・カンバースを中心とした活動・対話の記録を、冊子としてまとめて出版。これまであまり語られることの少なかった、アートに関わる人たちの思いを伝えます。さらに、アートが社会にどうのような影響を与えることができるのか、サバイバートメンバーが考察し、「新しい方へ」の提案を行っていきます。